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オリオンは静かに詠う

村崎なぎこ/著
著作者
村崎なぎこ/著
メーカー名/出版社名
小学館
出版年月
2025年2月
ISBNコード
978-4-09-386742-9
(4-09-386742-9)
頁数・縦
316P 19cm
分類
文芸/日本文学 /文学
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価格¥1,700

出版社の商品紹介

出版社からのコメント

私は勝つ。聴こえない世界で、戦い抜く。  宇都宮のろう学校に通う高校1年生の咲季。重度の難聴である咲季は、他者とのコミュニケーションを避けがちだ。ある日行われた交流会で、聴者だが手話を使いこなす女子高生に出会う。しかし彼女が発したある言葉に、咲季はショックを受ける。落ち込んだままの帰り道、見つけたのは「おひとりさま専用」と書かれたカフェ。店に入った咲季を迎えたのは百人一首の歌を冠したパフェメニューだった。 競技かるたの読手でもあるカフェのオーナー・陽子に誘われるまま競技かるたを体験した咲季は、持ち前の負けん気と抜群の記憶力を発揮。そこに現れたのは交流会で出合った女子高生、カナだった。なぜか咲季に対抗心を燃やすカナも競技かるたに挑み、やがて二人はライバルに。 咲季が大会で戦うためには、読手が読む句を手話通訳してもらう必要がある。ろう学校の担任で手話通訳士の資格も持つ映美の通訳は、正確でタイミングも完璧。しかし映美は初めての大会直後、通訳を降りると言い出した。それにはある過去が起因していて……。 四人が抱える葛藤は計り知れない。しかし、かるたを通じ心を繋ぐことでそれを乗り越えていく。緻密な取材をもとに描き出した、著者渾身の青春小説。  【編集担当からのおすすめ情報】  競技かるたは金色に輝く未来を見つけてくれる。−−かるた永世クイーン・渡辺令恵さん推薦!構想10年! ろう学校の生徒と共に、手話通訳のために競技かるた大会に出場した−−という、ろう学校教師の新聞インタビュー記事から着想を得て生まれた本作は、著者の綿密な取材によるリアリティと、地元・宇都宮への想いもたっぷりと詰まったものになりました。オリオン座のようにそれぞれの人生が輝くラストは、読者の心にいつまでも煌めきます。

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